歌手・畑中葉子さんが故郷・八丈島の台風被害と復興支援ミニライブを語った
島民の皆さんが元気でいてくれることが私の幸せ
――ライブも大盛況だったそう。
「『カナダからの手紙』や、島のことを書いた『八丈島からの手紙』などを歌わせていただき、皆さん、歌を歌うことで気持ちが和らいだようでした。ライブ中、私が歌詞をど忘れして、途中で演奏を止めてしまったら、みんなが笑ってくれて。それがきっかけで表情が明るくなりました。ケガの功名ですね(笑)」
――ライブの後は島民と語らう場も。
「私も親戚みたいなものなので、島の惨状を聞いてくれる、島外の人と語らうことも嬉しかったそうです。息抜きになれただけでも嬉しいですね。私が13歳まで育った故郷ですから、島民の皆さんが元気でいてくれることが私の幸せでもあります」
――まだまだ八丈島には課題がある?
「今回良かったことは誰も死者が出なかったことですが、このままでは二次災害で命が失われかねません。島民は自助の気持ちが強く、人に頼らない強さがありますが、今回の災害は島外の皆さんや公の力を借りなければなかなか難しい。あしたば工場など産業も全壊で大打撃で、今後も長期で復興支援が必要だということを皆さんに知っていただきたい。ようやくホテルも再開するので、ぜひ観光で支援していただけたらと思います。私にできることは歌で勇気づけること、そして八丈島のことが忘れられないよう、今後も発信し続けます」
(取材・文=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
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