フィギュア坂本花織に現役ラストイヤーの重圧 浅田真央も羽生結弦も最後の五輪はメダル圏外
ミラノ・コルティナ五輪代表の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)が19日に開幕。初日は男女ショートプログラム(SP)を行い、女子は2022年北京五輪銅メダルの坂本花織(25)が79.43点で首位発進を決めた。
今季限りでの引退を表明している坂本は、先のグランプリファイナルで3位に入り、2位の中井亜美(17)とともに、代表入りが有力視される。ミラノ本番では2大会連続表彰台を目指すが、現役ラストイヤーの重圧にさらされそうだ。
これまで日本のトップスケーターは最後の五輪で満足なパフォーマンスを発揮しきれず表彰台を逃すケースが少なくない。10年バンクーバー五輪銀の浅田真央は「集大成」として臨んだ14年ソチ大会のSPで16位と大きく出遅れた。フリーはトリプルアクセルに成功するなど会心の演技を披露し、自己ベストの142.71点をマークしたが、SPでのミスが響いて6位に終わった。
ソチ、18年平昌で表彰台の真ん中に立った羽生結弦は史上初の3大会連続金がかかった北京大会で4回転アクセルに挑み、世界で初めて認定されたものの、鍵山(銀)、宇野(銅)の日本勢の後塵を拝して4位だった。
浅田、羽生とも故障を抱え、五輪の重圧もあって結果を残せなかったが、現女王である坂本の「ラストダンス」は果たして。


















