最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~今日もボケ&ツッコミが絶好調! 錦織(吉沢亮)の“お宝スキップ”にギャップ萌え

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コクハク

第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」#38

【朝ドラのツボ!】

 なんとかヘブン(トミー・バストウ)が求める「ビア」を手に入れ、女中クビの危機を乗り越えたトキ(髙石あかり)。ヘブンに習ったスキップを司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)やサワ(円井わん)と練習したり、ヘブンとのコミュニケーション方法もできてきて、余裕が生まれる。

 しかし、仕事の最中にヘブンを怒らせてしまい再びクビの危機を迎える。

【こちらもどうぞ】「ばけばけ」新婚カップルの“時間差共演”にネットがザワッ。おトキたちの距離も縮まった?

【本日のツボ】

恋に落ちた、おじじ様?
 ※※以下、ネタバレあります※※

 本日の見どころは、なんといっても登場人物によるスキップです。「タッタタッタタッタ…」と早朝から自主練するおトキ。「何しちょるね?」とおフミが訊き、「スキップ」「すきっぱ?」という言葉ボケはもはや「ばけばけ」名物に。

 考えてみれば、「ビア」も「スキップ」も、初めて耳にする外来語なわけで、当時は案外、この手の聞き間違いは頻繁にあったのかも!? などと思ったり。次は何でボケてくれるのか、それはそれで楽しみになってきました。

 おトキに促されて、おフミも一緒に「タッタ、タッタ…」と、スキップ。そこにおサワがやってきて、「何しちょるの? 親子で」と近づきます。「おサワもやってみてよ」と言われて見よう見まねでやるおサワ。

 そんなふうに、スキップコントが続きます。台本どおりなのか、アドリブなのか、3人が本気でスキップを楽しんでいるように見えました。

 そして、ヘブン邸。おトキの手には1枚の紙が。「おっ、パイナポーか」と錦織(吉沢亮)。そこにはパイナップルが描かれていました。

「近々、召し上がりたいそうで。ご存知ですか?」とおトキ。「もちろん。西洋の果物だ」と答える錦織に、「もう一度、お名前伺ってもよろしいですか?」と。ここで大真面目に「錦織友一だが」「だなくて、この果物の」と、ここでもまさかのボケ、ツッコミ。

 さらに「パイナポーだ」「パイナポーダ」「“ダ”は要らん」と。真面目な錦織までが、ボケツッコミに参戦。きょうもコントパートは絶好調です。

錦織のギャップに萌え! お宝スキップ

「なら、スキップはご存知ですか?」とおトキに訊かれ、「跳ねるように歩くやつだろ」と錦織。「さすが大盤石、よくご存知で」と、おトキが錦織をちょっといじっているようにも見えました。

 さらに、「スキップはできるか?」とヘブンに訊かれた錦織。「もちろんです」とやってみせますが、これが笑っちゃうくらい下手で、「本来は出来るのだが、きょうは寝不足…」と苦しいいわけを。

 すかさず、「錦織さんも人間だったんですね」とツッコむおトキに、「うるさい!」と錦織。ギャップに萌え狙いのお宝スキップでした。

 さらにさらに。その様子を見ていた司之介と勘右衛門もスキップに挑戦します。司之介は案の定、できませんでしたが、勘右衛門が見事なスキップを見せるというオチ。ラスト・サムライの華麗なスキップに、ヘブンも「オミソレシマシタ」と。

 そんなおじじ様。子どもたちにスキップを教えますが、そこに、子どもたちのおばば様、上野タツ(朝加真由美)が登場。彼女を見て、顔つきが変わったおじじ様。一目惚れというやつでしょうか。恋に落ちたラスト・サムライ。小日向さんがまたいい表情をするんです。

 おトキはまたもや失敗し、ヘブンを怒らせるのも、もはやお約束。

 それでも、蚊帳を吊って、あちらこちらに蚊の絵を貼り付け、使い方を説明する絵を添えて、ヘブンにわからせようとしたおトキ。作戦どおり、ヘブンは蚊帳の中に入り眠りにつきました。「テントみたい」「スバラシイ」と喜んでいました。

 それにしてもおトキです。小豆洗いの絵も上手でしたが、蚊と蚊帳の絵も「スバラシイ」。絵の巧さはおフミ譲りですね。まさに芸は身を助く、です。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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