自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上
「アイツがいないと話にならないんだ」
自民党幹部がそう語るほど信頼を寄せる人物がいる。高市政権の陰の実力者・日本維新の会の遠藤敬首相補佐官(57)。高市早苗首相(64)と維新とのパイプ役だ。
遠藤氏は高卒後、うどん屋経営などを経て、2012年衆院選で大阪18区(高石市、岸和田市など)から出馬し、初当選。他党との交渉窓口の国対委員長歴が長い。真価が発揮されるのは飲みニケーションだ。
「エンちゃんとみんな仲いい。お好み焼きをごちそうしてくれる」(副大臣経験者)
小まめな飲み会が功を奏し、菅義偉元首相ら、自民重鎮と強固なネットワークを構築した。高市政権で補佐官に起用されたのも、余人をもって代えがたい人脈力と調整能力が理由。しかし、筆者が大阪で取材を重ねると、重大疑惑が浮上した。
「維新は企業団体献金に厳しい姿勢をアピールし、“しがらみのない政治”を標榜しているが、内実はずいぶん違います」
そう明かすのは、維新関係者だ。
「遠藤氏は、不動産や産業廃棄物を手がける三重県のX社と極めて近しい。オーナーのA氏は30代後半。遠藤氏が会長の公益社団法人・秋田犬保存会のメンバーでもありますが、23年6月に酒気帯び運転と過失傷害の疑いで逮捕され、その後、有罪に。X社は今年10月に三重県から、産業廃棄物処理業者の許可取り消しの行政処分も受けた。遠藤氏はA氏の事件後も、X社のイベントに出席しています」(同前)


















