カーディアンズ投手2人が八百長加担でFBI逮捕…MLBとスポーツベッティング業界の癒着にメス
ガーディアンズのクローザーだったエマニュエル・クラセと先発陣の一角だったルイス・オルティスが、ドミニカ人の賭博師からカネをもらって八百長に加担し、FBIに逮捕された。
米国ではデジタル技術の急激な進化によりスポーツベッティングが隆盛を極めている。MLBの試合を対象にした賭けでは、イニングの初球がストライクかボールか? イニングの2人目の打者への初球はどの球種を使うか? といった「個別化された賭け」が盛んに行われている。
こうした賭けは単純なので賭ける側が初めから答えが分かっていれば大儲けできる。ドミニカ人の賭博師たちは、それをもくろんで、2023年に、当時すでに一流のクローザーになっていたクラセに同国人のよしみで近づき、八百長に加担させることに成功した。
彼らは事前にクラセと連絡を取り合って、各打者の初球に投げる球種を聞き出す一方で、登板したイニングの最初には大きく外れるボール球を投げて欲しい。2人目の打者への初球はホームプレートのかなり前でワンバウンドするスライダーを投げて欲しいと具体的な要求を出し、クラセにそれを承諾させた。


















