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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

カーディアンズ投手2人が八百長加担でFBI逮捕…MLBとスポーツベッティング業界の癒着にメス

公開日: 更新日:

 ガーディアンズのクローザーだったエマニュエル・クラセと先発陣の一角だったルイス・オルティスが、ドミニカ人の賭博師からカネをもらって八百長に加担し、FBIに逮捕された。

 米国ではデジタル技術の急激な進化によりスポーツベッティングが隆盛を極めている。MLBの試合を対象にした賭けでは、イニングの初球がストライクかボールか? イニングの2人目の打者への初球はどの球種を使うか? といった「個別化された賭け」が盛んに行われている。

 こうした賭けは単純なので賭ける側が初めから答えが分かっていれば大儲けできる。ドミニカ人の賭博師たちは、それをもくろんで、2023年に、当時すでに一流のクローザーになっていたクラセに同国人のよしみで近づき、八百長に加担させることに成功した。

 彼らは事前にクラセと連絡を取り合って、各打者の初球に投げる球種を聞き出す一方で、登板したイニングの最初には大きく外れるボール球を投げて欲しい。2人目の打者への初球はホームプレートのかなり前でワンバウンドするスライダーを投げて欲しいと具体的な要求を出し、クラセにそれを承諾させた。

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