著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(24)史実として語り継ぐべき次田大三郎と岩田宙造の奔走

公開日: 更新日:
記念撮影する東久邇内閣。最前列は東久邇稔彦王内閣総理大臣。前列左から重光葵・外務兼大東亜大臣、5番目が岩田宙造・司法大臣(1945=昭和20=年8月17日、首相官邸)/(C)共同通信社

 戦犯自主裁判構想は、2つの思惑があった。

 ひとつは、日本側がGHQ側の了解を得たうえで、独自に裁判を開いて「けじめ」をつけようという案である。これは第1次世界大戦後にドイツが行った戦犯裁判を参考にしたものだが、実際は形骸化した裁判であった。連合国側はそれを承知していたか… 

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