光がまぶしくて不快…「光過敏脳」は高濃度遮光サングラスで改善

公開日: 更新日:

「光がまぶしくて不快」「目の痛み、まぶたの開けづらさなどがある」場合、光過敏脳が疑われる。その言葉通り、脳が光に過敏になって日常生活の中の光すらつらくなる状態で、井上眼科病院名誉院長の若倉雅登医師が提唱する新しい病気の概念だ。この光過敏脳への有効な選択肢として、可視光線透過率1.5%のメガネ(高濃度遮光サングラス)が注目を集めている。若倉医師に話を聞いた。

 光過敏脳は、パソコン、スマホ、タブレットの急速な普及に伴い、増加し続けている。光を発する機器の急激な発展に脳が追いつかず、過度のストレスとなり、神経回路や大脳の領野・領域に不具合が生じて起こる。最初は「パソコンやスマホなどの画面を見ていると疲労を感じる」程度だが、そのうちまぶしさのあまり継続して見られなくなり、日常生活に困難が生じる。

 重症例では日中の行動が困難となり、一日中暗い部屋で過ごさなければならなくなる。

 光を避けることしか対策がない中、症状改善に役立つのではないかとみられているのが、可視光線透過率1.5%のメガネ、高濃度遮光サングラス(HDグラス)だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘