中国で相次ぐ日本人アーティスト“公演中止ラッシュ”が示す深刻度…「クールジャパン」戦略は大失速

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 香港在住の日本人ジャーナリスト・角脇久志氏はこう語る。

「『鬼滅の刃 無限城編』は11月14日から中国本土で公開されましたが、公開初日には日本と同じように夜中の0時からの一斉公開イベントが北京、上海、深圳などの大都市の映画館で行われ、コスプレをしたファンも多く集まり盛り上がりを見せました。中国の映画情報サイト『猫眼』では、『鬼滅の刃』は公開10日の統計で総興行収入5.63億元(約124億3000万円)となっており、この期間、ぶっちぎりのトップとなりましたが、その後、急に公開スクリーン数が半減し、急失速しました』

 さらに影響は、音楽イベントやアニメ映画コンテンツにとどまらない。

「香港のテレビ局TVBの人気の旅行番組『帶阿姐看世界(オバサンと一緒に世界を見に行こう)』では、〈日本旅行編〉が人気だったのですが、24日放送の同番組では、放送予定だった〈日本旅行編〉の文字は消え、内容が別のものに差し替わっていました」(角脇氏)

 中国の日本エンタメ市場は、ここ10年で巨大ビジネスに成長。ライブ興行、アニメ配信、ゲーム共同開発……その規模は推計で年間5000億円とも6000億円ともいわれ、日本のコンテンツ輸出の中核を占めていた。中でも若者層の日本カルチャー需要は圧倒的で、アニメイベントには数万人が殺到し、人気声優のサイン会は即完売。まさに“ドル箱”市場だったという。

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