村井國夫さん81歳「健康のために」なんて、75歳まで何もしていませんでした

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丈夫な歯に産んでもらった

 そして、元気で長生きの基本にあるのはDNAだ、と村井さんは考える。

「長生きのDNAを受け継いでいるのだと思います。オフクロは明治44年の生まれで、亡くなったのは93歳のとき。老衰でした。『“粗食で小食”が健康の秘訣』と、よく言っていました。僕はそのどっちでもないけど(笑)。父は60代後半で亡くなったので長生きではなかったですが、去年亡くなった長兄は91歳でした。次兄は85、86歳で今も元気。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝ですね」

 特に感謝しているのは、丈夫な歯だ。

「痛むときに歯医者に行くくらいで、歯のケアに気を使ってきたわけではないのに、抜いたのは親知らずだけで、今も全部自分の歯。歯が丈夫だと、ごはんがおいしく食べられるし、良い滑舌でしゃべれる。俳優にとっては大事ですよ」

 長年、ミュージカルで活躍してきた村井さんは、近年は歌手として、ライブコンサートにも注力する。「愉快なおとこたち~2025年、心の大掃除~」では、「マイ・ウェイ」などを披露した。

「ライブは年10回ほど。ライブのために、2人の先生について月8回、1回2時間のボイスレッスンを受けています。舞台では、まさに旬の30~40代のミュージカル俳優と一緒に歌っているから、彼らのうまさ、ステキさに圧倒されるばかり。でも、ライブは楽しいし、声を出すことで声帯や喉の筋肉を鍛えられます。これも元気の秘訣かな」

 若い世代との共演は、良い刺激になるだろう。

「若い頃、僕ももっと歌や芝居、ダンスなどを勉強していれば、もっとスターになっていたかもしれない、と思ったりします。ハハ、冗談です(笑)」

 6、7月には歌や朗読で構成する音楽劇を予定。“80歳を過ぎても現役”の幸せを噛みしめている。

▽村井國夫(むらい・くにお) 1944年、中国・天津生まれ、佐賀育ち。63年、劇団俳優座養成所第15期生に。66年、劇団自由劇場旗揚げに参加すると同時に、東映映画「大忍術映画ワタリ」で映像デビュー。ミュージカル「レ・ミゼラブル」や正劇「蜘蛛女のキス」などで活躍し、文化庁芸術祭賞など多くを受賞。テレビではTBS系の“浅見光彦シリーズ”が好評を得た。また、声優としてもハリソン・フォードの吹き替えで知られる。

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