著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

2016年の春は「もの言うキャスター」たちの降板で始まった

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 今年は2026年。では、今からちょうど10年前、テレビは何を映していたのか。このコラムでは毎回、当時の番組にスポットを当てていく。いわば10年前のテレビへのタイムスリップだ。

「10年ひと昔」とはよく言ったもので、遠すぎず、近すぎずだが、確実に“別の時代”になっている。しかも懐かしさだけでなく、現在へとつながる要素も満載だ。初回は、「背景」という意味で16年春のテレビ状況を振り返ってみたい。

■高市総務大臣(当時)が「電波停止」に言及

 この年の2月、衆院予算委員会で高市早苗総務大臣(当時)が、政治的に公平性を欠くと判断した場合の「電波停止」に言及した。確かに総務大臣は停波の権限をもつ。しかし放送の政治的公平をめぐる議論の場で、その「権限の行使」を強調したこと自体、放送局に対する立派な恫喝であり一種の圧力だった。

 放送法第4条の「政治的公平」の原則が政治の介入を防ぐための規定であることを踏まえ、政権のメディアに対する姿勢があらためて問われた。しかも現在に至るまで、高市自身がこの発言を撤回していないことを忘れるべきではないだろう。

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