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望月ふみライター

70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。X

58歳佐々木蔵之介がたどり着いた自身との向き合い方「舞台は自分にとっての体力測定であり、己を見つめる場所」

公開日: 更新日:

共演はたった1日。久々の"同志"と話したこと

 ──現場では、佐藤さんとどんな時間を過ごされたのでしょう。

「それがですね、共演のシーンはたった1日だけだったんです。お互いのクランクアップ日が重なっていたので、本当に、最後の最後にやっと1日だけ。『久しぶり、どれくらいぶりだろう』『よく呼んでくれた、最後に会ったのいつだっけ』と言いながら(笑)」

 ──クライマックスの場面ですね。本作の中でも特にとんでもないシーンですが、雑談する時間はあったのですか。

「時間に追われながらの雑談でした(笑)。日が落ちる前に撮らなきゃということで、最後はかなり追われながらの撮影でしたね。あの状況であれだけの場面が撮れたというのは、今振り返っても不思議なくらいです(笑)」

 ──佐々木さんは山田太郎を追う刑事・国枝を演じました。ご自身は、山田太郎という存在をどう見ていますか?

「設定上、山田太郎は名前を知っているものには触れられない。つまり関係性を持てない、つながりを持てないということですよね。何かを愛でることも、誰かと関わることもできない。それって究極の孤独だなとは思います」

 ──その孤独の先に、残虐な行動があります。国枝は太郎を追う側でした。

「役もそうですが、僕自身も山田太郎に共感はしないです。同情の余地もない。どう生きてきたかがわかっても、許されることではないとは思います。でもだからこそ、彼がそこに至るまでの積み重なりというものが、この映画の核なんだろうと思っていて。わかりやすく派手な場面よりも、人と繋がることをもうやめようと至るまでの過程。そこをどう受け取るかが、この映画の問いかけなんじゃないかなと思いますね」

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