58歳佐々木蔵之介がたどり着いた自身との向き合い方「舞台は自分にとっての体力測定であり、己を見つめる場所」
「“諦める”と“投げる”は違う」50代で学んだ哲学
「最近よく言っているのは、『諦めることかな』と思っていて(笑)。体力的にも前ほど無理はきかなくなってきています。時間も有限なので、その中でどうやりくりするか、どこを凝縮させるかということに、自然と意識が向くようになりましたね。力技だけでは難しいことが増えてきて、ポイントを絞るようにしなきゃいけないな、と」
──経験を通じて、見極めができるようになってきたということでしょうか。
「諦めることと投げることは絶対に違うとは思っていて」
──なるほど。
「どう向き合うか、どう着手していくかということはやり続けなきゃいけない。負けてもいいんです。別にずっと勝ててるわけじゃない。でも、どういう負け方をするかが大事だと」
──続けることの力というのもありますか?
「1回止まったらなかなか戻りにくくはなるよね。継続は力、というのは本当にそうだなと。舞台に立ち続けてきたことも、自分にとっての体力測定というか、己を見つめる場所であり続けています」
──舞台のお仕事では、昨年のルーマニアのシビウ国際演劇祭にて、功績を残した人物に与えられる「ウォーク・オブ・フェイム」を受賞されました。
「素直に嬉しかったですね。続けてきたことへの一つの答えをもらえた気がします」


















