58歳佐々木蔵之介がたどり着いた自身との向き合い方「舞台は自分にとっての体力測定であり、己を見つめる場所」
「嫌いではないが好きでもない」舞台を続ける理由
──50代になって、人生を逆算して考えることはありますか?
「あります、あります。30代のときに、思いきりやったら40代が見えてくるよと言われて。40代も頑張ったら、次は50代が見えてくるよと言われ続けてきて(笑)」
──では58歳になった今は。
「もう見なくてええやろうって(笑)。50代も踏ん張ったら60代が見えてくるって、ずっと続くわけで。だから今は先を見据えてどうこうというよりも、いただいた仕事をどう果たして、どうお返しできるかということだと思っています。舞台も映画も、一つひとつ丁寧にやっていきたい。前はこの年齢でこれをやることの意味を考えてたんですけど、今はいただいたものはちゃんと返そう、という気持ちの方が強いですね」
──そもそも、お芝居をすること自体は好きですか。
「嫌いではないが好きでもないかな(笑)。なかなか楽をさせてもらえないので……」
──それでも続けている原動力はどこにあるんでしょう。
「与えていただいたのであれば、役に対して、そしてカンパニーに対して、果たしたいと思うんです。僕なりの肉体を通して、この役を表現したい。それが、自分にとっての俳優業なのだと思います」
(聞き手=望月ふみ)
▽映画「名無し」は5月22日より、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開。


















