著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

佐々木蔵之介、黒木華ら芸能人の独立が多発…潮目が変わったのは公取委による旧ジャニーズへの“忠告”から

公開日: 更新日:

 俳優の独立が相次いでいる。佐々木蔵之介黒木華多部未華子も所属していた事務所を退所。今後は移籍やフリーなど自身が選んだ道を進む。

 今や独立は当たり前の時代だが、かつて独立にはきなくさい話がつきものだった。事務所側からは「ここまで育てたのに、飼い犬に手を噛まれたようなもの」などと非難があれば、「仕事は増えてもギャラはアップしない」と待遇などの不満を漏らす俳優(歌手)側。独立には決まって対立構図があった。

 どちらにも理はあるが、事務所側の主張を強めに報じる傾向もあった。時には“独立=裏切り者”のような扱い。結果、「独立後、1年間は地上波などメジャーな活動ができない」という暗黙のペナルティーもあったとされる。他の事務所への移籍も「事務所を辞めた人を入れるのは、引き抜きのように見られる」と敬遠された。今のようにスムーズな移籍は難しかった。

 潮目は変わり独立しやすい環境になった。そのきっかけが2019年、旧ジャニーズに対して公取委(公正取引委員会)が独立した元SMAPの3人をテレビ各局が起用しないことを調査。テレビ局が「出演させないようにした疑いがある」とジャニーズに対する忖度を注意した。芸能プロに対して公取委が動いたことは芸能界全体にも影響を与えた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」