無名時代から懇意だった細木数子の思い出 呼び出されて島倉千代子にインタビューしたことも

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 高校を中退してカフェやバーをやって資金を貯め、20代初めに銀座でクラブを開き、次々に増やしていった。その裏で複数の暴力団幹部の情婦(イロ)になるなど、女の武器を縦横に駆使したことは想像に難くない。

 だが、ドラマにも出てくるが、ある暴力団幹部にだまされ店を潰されてしまう。その頃だったと思うが、テーブルばかりのガランとしたクラブで、細木に呼ばれて2人で話したことがあった。彼女の人生で最悪の「大殺界」だった。珍しく「元木ちゃん、これからどうしよう……」と弱音を吐いた。だが、30そこそこの餓鬼に、できることなど何もなかった。

 細木が、弟が新自由クラブから選挙に出たいといっている、と頼んできたこともあった。親しくしていた山口敏夫に頼んで出馬させたが惨敗。

 どん底の細木に島倉千代子という、願ってもない“金づる”が舞い込んだのが1977年だった。美空ひばりと並ぶ大歌手だった島倉は、一緒に暮らしていた眼科医が乱発した手形の裏書をして、2億円以上の負債を負ってしまった。細木は借金を肩代わりする条件で、島倉の日建て500万といわれた「興行権」を我が物にしたのである。

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