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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「鶴瓶の家族に乾杯」劇団ひとりが好きな寅さん「夕焼け小焼け」の舞台がロケ地

公開日: 更新日:

最高傑作ともいわれるシリーズ第17作

 映画にも登場した「梅玉旅館」のおかみさんの撮影秘話を聞いては興奮し、第1稿の台本のタイトルが「柴又の伊達男」だったのを見つけては大喜び。本当にファンなんだなあとわかる。こうして現地に足を運び、人から直接、話を聞くことでしか、出合えないことがある。生の情報はやはり特別なもの。生成AIに聞いたとて、出てこないことはまだまだあるのだ。

 途中、「私はたつのの寅さんです」と名乗る男性が登場。毎年柴又で開催される「寅さんサミット」で各ロケ地代表の寅さんが集合する中、「たつの市の寅さん」として参加しているという。この男性、自宅に戻って寅さんの衣装に着替えて再登場した。

「夕焼け小焼け」は「寅さんの要素がきゅっと詰まった最高傑作」とひとり。宇野重吉と息子の寺尾聰の共演や、戦前ソ連に亡命し、恋の逃避行といわれた女優岡田嘉子が戦後、日本に戻って初めて出演した作品でも知られている。なんといってもマドンナの太地喜和子がチャーミングだ。

「寅さん」映画の魅力を聞かれ、「人間じゃないですかね。人間と人間のつながり、寅さん見た後、昔の仲間にすごく連絡をとりたくなるし、仕事で忙しくてつい忘れがちないちばん大切なものが全部詰まっている」とひとり。

 人間関係がどこかギスギスしがちな時代だからこそ「寅さん」が描き続けた人情やおかしさが染みるのかもしれない。

 番組は6月1日の後編へと続く。

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