著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

お笑い界にとどまらない「確かな一歩」を掴んだ千鳥・大悟の慧眼

公開日: 更新日:

 大悟は、番組の演出を務める冨田大介から企画を説明され、「とんでもない企画やな。誰が考えたん?」(放送批評懇談会「GALAC」22年9月号)と制作スタッフにとっては、この上ない反応を示してくれたという。

 パートナーであるヤギに「ステキな名前のつけ方するか。おまえと出会って最初に見つけたお花の名前をつけましょう」(「ヤギと大悟」21年12月28日)と「タンポポ」(途中から「ポポ」と略される)と名付けるロマンチストな一面を見せたり、ポポにみかんを食べさせる時に、さりげなく「農薬ついてない?」と確認する気遣いを見せたり。大悟ファンの年配の女性が「いつ死んでも悔いないわ」と漏らすと、即座に「そんなこと言うなや。もうちょっと生きよ」と返したりしていた。

 保育園では「ヤギちゃーーん!」と子供たちに囲まれ、「今ワシの芸歴で一番いい映像が」と笑う。普段は“無頼の芸人”というイメージの強い大悟も、心根にある優しさがあふれていた。

 さまざまな企画を千鳥流のトガったお笑い番組に染めていき、お笑い界で“天下”を取った大悟。そんな中で炎天下、ヤギとまったり散歩ロケをするという過酷かつ、お笑い色の薄い番組をあえて選んだのは、まさに慧眼だった。お笑い界にとどまらない、国民的タレントへの確かな第一歩となったのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  3. 3

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  4. 4

    最重鎮OB廣岡達朗氏が巨人を一刀両断「野村克也の教え子がシーズン終了まで代行なんて冗談じゃない」

  5. 5

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  1. 6

    バレーSVリーグに現役選手から不満爆発!《ハテナがつく事ばかり》の現状招いた真犯人

  2. 7

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  3. 8

    広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由

  4. 9

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  5. 10

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板