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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

後輩に先を越されまくった「ななまがり」2人の奇想天外な面白さ

公開日: 更新日:

 実は初瀬は、もぐらが本格的に芸人になろうかどうか迷っていた時に「なんか輝くものがあるというか。当時からコントをやってたんですけど、ネタも面白いし、人間的にも面白いやつ」と感じていたため、「絶対芸人やれ」と背中を押していた(東京ニュース通信社「TVガイドWeb」22年3月4日)。

 人間的面白さと言えば、ななまがり自身も負けてはいない。ボケの森下直人(40)は、18歳の頃、1人暮らしをしていた部屋でバルサンをたいたところゴキブリが55匹死んでいたことがトラウマとなり、家=汚いという意識で、家の中で飲食することができなくなった。「食べる時に、家が口の中に入ってくるイメージがある」(「さんまのお笑い向上委員会」26年6月13日)のだという。

 また、頭の中に「リトル森下」という存在がいて、例えばコント中、本来相方が座るはずの椅子に「座れ」と“命令”されたりするらしい。変なのは森下だけではない。

▼15年真っ黒のエアリズムを着続けた結果、金色になった▼お風呂を洗わぬまま追いだきしてずっと入っていたら力士しかならない蜂窩織炎(ほうかしきえん)になった▼お酒は飲まないのに「味が好き」という理由でヘパリーゼを飲んでいる──など、初瀬の「変人」エピソードも枚挙にいとまがない。

 まだ賞レースで優勝こそ果たしていないが、その奇想天外な面白さは唯一無二だと大声で言い切りたい。

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