著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ななまがりは自分たちのワールドを長年貫いた結果、“時代がついてきた”

公開日: 更新日:

 先日行われた「ダブルインパクト 漫才&コント二刀流No.1決定戦」(日本テレビ系)のファイナルに出場した「ななまがり」。彼らは大阪芸術大学の落語研究会出身で、ミルクボーイの後輩。NSCを経ずにオーディションを勝ち上がって吉本の所属になった強者です。

 若手の劇場を指導していた時に彼らが吉本に所属したのですが、ツッコミの初瀬くん(写真右)に見覚えがあったので「どっかで会ったことあるよな?」と話を聞いてみると、数年だけ開設した岡山NSCに香川県の高松市から通って来ていた高校生でした。「あの目力の強かった高校生か!?」「はい。高校の時も“目力強いな!”って言われました」とのことで、よほど印象に残っていたようです。ななまがりとしては「キングオブコント2016」「THE SECOND2024」「ダブルインパクト2025」と3大会のファイナリスト。さらにボケの森下くん(写真左)は「R-1ぐらんぷり2020」の決勝にも進出しているので、唯一の4大会ファイナリストでもあります。

 今回もクセの強いネタでしたが、デビュー当時はもっと独創的で、私ではとても思いつかないネタに少なからず羨望のまなざしで見ていました。時に独創性が強すぎてお客さんがついていけないこともありましたが、誰もマネのできない彼らのネタとその希少性を買っていました。今回も芸人の中でも飛び抜けた声量、舞台狭しと動き回る躍動感、セオリー無視というか想像をはるかに超えた展開でお客さんを圧倒した迫力満点の舞台でした。惜しくも下位に終わりましたが、予選では一番ウケていたということで、ぜひ生の舞台で実感していただきたいと思います。

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