著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

フライデー襲撃で逮捕された軍団はピクニック気分でした

公開日: 更新日:

 我々、たけし&たけし軍団12人は後に「フライデー襲撃事件」と呼ばれ、マスコミを大騒動させる暴行行為で、殴り込んだ講談社のお隣にあった大塚警察署から駆けつけた刑事さんたちにより、あえなく御用と相成ったのであった。

 現行犯逮捕である。逮捕という言葉は世間一般的には厳格かつ厳粛、さらには毅然とした法的な力を感じるものだと思うが、我々は(たけしさんは別として)逮捕=「天才バカボン」に登場する目玉のつながった、やたらピストルを発砲する警官、くらいのイメージしか持ち合わせていなかったのだと思う。

 その証拠に、刑事さんの後をゾロゾロと大塚署に向かう最中も、とてもたった今、逮捕された者たちの沈鬱な空気などどこにもなく、むしろ不謹慎極まりないことに深夜のピクニック気分でいたような気がするのだ。

 少年A(19歳)とその同級生でアイドルデュオを組むサード長嶋(なんちゅう芸名や!? と、野球ファンの方、怒らないでね)の2人は署までの途中の自動販売機で缶入りの飲料を買おうとして署員を大慌てさせ、またある者は「手錠かけて刑事さんのコートを頭からスッポリかけてくれないと連行されたくない!!」と凶悪犯扱いを要求し、またある者は洗濯機の中に洗濯物を入れたまま、干さずに出てきてしまったことの方に心配の95%を傾け、肝心な逮捕については誰一人として、正面から向き合っていなかったのである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束