著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

藤原紀香さんの消したい過去(?)をゴメンなさ~い!

公開日: 更新日:

 と、なると、トーゼン2人の胸ときめくシーンなんてのも登場するわけである。

 見つめ合う鷲花と美紀、2人はまるで時間が止まったかのように動かない……しかし、次第に2人の距離はせばまってゆく……そして、どちらからともなく唇を熱くゆっくりと重ね合うのであった……カット! OK!! サイコーのラブシーンいただきましたー!! の監督の雄たけびが撮影現場全体に心地よく響き渡るのだった……というシーンは俺の妄想だけで、実際は存在しなかったのだが、この両腕で彼女をギュッと抱きしめたり、この胸で彼女を優しく受け止めたりのシーンは何度もあったのだ。

 しかし、俺はその時、人間という生き物の不思議を身をもって感じていたのだ(もしかしたらこれは俺だけ?)。その不思議とは「美し過ぎると不純な心はわかず」ということなのだ。

「いや~藤原紀香、いい女だねェ、あ、俺この後のシーン抱きしめるからさ、そーなったら野獣の鷲花さんだから、もう股間に股間をグリグリグリーいっちゃうよー!!」

「そろそろダンカンさん、次のシーンお願いします!」と助監督の声。「じゃ、鷲花さんが美紀を、もう大丈夫だから安心しなとたくましく抱き寄せるところ、カメラさん、照明さん、OKですね、じゃシーン56、カット17、アクション!!」と監督……ところが、俺の演技といえば顔は近づけているものの……股間グリグリどころか大相撲の立ち合いのように、下半身にいくに従い、体は離れ……頭をつけて肩に手を置いているから、まるで英語の「A」の字みたいになっていたのでした……ま、男ってのは案外、純なものなんですよ!! (つづく)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」