著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

若者たちの儀式“見せ合いごっこ”で俺が見たもの

公開日: 更新日:

サンミュージックの秘話 #4

 今を遡ること40年以上も前、まだ世間では「お笑い芸人なんてなるなら親子の縁を切ってからにしてくれ!!」という風潮が残っていた頃、ブッチャーブラザーズのぶっちゃあさんとリッキー(現サンミュージック副社長)と知り合った俺は当時としては珍しいお笑いライブに向け、猪突猛進の熱き青春の日々を送っていたのだった。

 なぜあれほど脇目も振らずひたすらお笑いライブに向かっていけたのだろうか? それは単純に若さゆえ? いや、他にやっている者がほとんどいなかったからの挑戦的精神? う~ん、そこまで考えていたとも思えないし……ま、要するにお笑いに飢えていた者たちが集結したことにより、そのエネルギーが何倍にも増殖されたのだろうなあ……。

 だから、ライブまでの日々は連日、何人かで集まってはあーでもない! こうでもない! と唾を飛ばし合っていたのだ。とくに俺がその多くを過ごしたのは当時、ぶっちゃあさんが住んでいた新宿の富久町のアパートであった。四谷4丁目にあるサンミュージックから歩いても5、6分で行けるそのアパートにぶっちゃあさんは現在でいうところのルームシェアをしていたのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ