幸福寿命をのばしたい(前編)「幸福寿命」ってなんだ? 健康寿命と何が違うのか
近年、「幸福寿命」という概念が注目されています。世界保健機関(WHO)でも取り上げられている「幸福寿命」とは、言葉の通り、人が「幸福」と感じて生きている期間を指します。
ここで、「健康寿命」とどう違うのか、と疑問に思う人も多いでしょう。しかし、幸福寿命と健康寿命は違うのです。
健康寿命とは、厚生労働省の定義では「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」となっています。平均寿命との差が話題になったのを覚えている方もいるでしょう。
国民生活基礎調査という調査では「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」「あなたの現在の健康状態はいかがですか」といった質問を行います。ここから算出された「日常生活に制限のない期間の平均」「自分が健康であると自覚している期間の平均」と生命表(年齢別の死亡率など)から得られるデータ(有病割合など)を組み合わせて、健康寿命が決められています。
2022年の健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳でした。一方、2022年の平均寿命は、男性が81.05歳、女性が87.09歳でした。これを見ると男女とも平均寿命と健康寿命に10年前後の差があり、亡くなる前の約10年間は健康ではないと解釈されます。その期間が長くなれば医療費は増大しますから、それを緩和するために、国として健康寿命をのばすことに力を入れています。


















