市川猿之助容疑者「殺人容疑」で再逮捕の可能性は? 一家心中の本気度と“証拠隠滅”行為の謎

公開日: 更新日:

警視庁は本気なのか

 弁護士の山口宏氏はこう言う。

「父親が認知症を患っていたとしたら、自殺の意思があったかどうかは証明できません。その場合、睡眠導入剤を溶かした水を父親に飲ませたのが容疑者だとすると、殺人容疑に問われる可能性があります」

 猿之助容疑者は、両親が睡眠導入剤を飲んだ後、2人の顔にビニール袋をかぶせたことを認めている。この点について「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠った後にビニール袋を使うことにした」と話し合ったと説明しているが、両親が息を引き取った後、ビニール袋を外し、睡眠薬の容器とともに、家の前のゴミ収集場まで捨てに行っている。

 睡眠導入剤を水に溶かし、寝たきりの父親に飲ませたのなら、介護用の水飲みなどを使用しているはずだが、それも見つかっていない。

 そもそも猿之助容疑者が一家心中を図ったことについて、事件直後から「週刊誌にスキャンダルが報じられたぐらいで自殺するのか」「他に何か理由があったのではないか」といった声や、「摂取した睡眠薬の量が両親より少なく、死ぬ気はなかったのではないか」という疑問が上がっていた。

 猿之助容疑者が「証拠を隠滅」してまで、一家心中を図ろうとした理由は何だったのか。

  ◇  ◇  ◇

■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

▽いのちの電話

 0570-783-556(午前10時~午後10時)

 0120-783-556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▽こころの健康相談統一ダイヤル

 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▽よりそいホットライン

 0120-279-338(24時間対応)

 0120-279-226(岩手、宮城、福島各県から、24時間対応)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし