はるかに大きな“毒”をまき散らすSNSの出現で「週刊誌の時代」はもう終わったのか

公開日: 更新日:

 私は昔から、雑誌、特に週刊誌には「毒」がなければいけないといってきた。私が造語した「ヘアヌード」などもその一つである。

 しかし、はるかに大きな毒をまき散らす“凶暴”なSNSの前に、週刊誌はなす術もなくボー然と立ち尽くしているように思える。

 それでも週刊誌が生きながらえる方策はあるのか? ある。それは原点に返ることである。

 かつて丸山邦男は「週刊誌の今日に期待するものは、管理社会のなかで口や目を封じられているふんまんを、弱き者の味方となって自分たちの目の壁を破ることではないか」と述べた。松浦総三は「NHKや大新聞によって〈市民権も与えられないテーマに固執〉し、これに独自の調味料や薬味を加えることによってできたのが、ストリートジャーナリズム、すなわち出版社系週刊誌である」と書いた。

 ストリートジャーナリズムは、私が現場にいた頃までは色濃く残っていた。「たかが週刊誌、されど週刊誌」とうそぶきながら、あちこちをほっつき歩き、ゴミ箱を漁ったり、どぶ川をさらったりしながら、ネタ集めをし、夜は、新宿2丁目やゴールデン街で、安酒をあおった。フリーの記者たちは「首輪のない猟犬」と言われ恐れられた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  5. 5

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  1. 6

    趣里「大空港」視聴率好調も評価は伸び悩み…父・水谷豊「相棒」後継への期待と“日本的な弱点”

  2. 7

    反町隆史「GTO」は視聴率3%台に…同じ“復活作”でも「プラダを着た悪魔2」と明暗分けた大きな違い

  3. 8

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 9

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  5. 10

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道