眼科編(11)眼球周囲結合組織のたるみから起きる目の病気

公開日: 更新日:

 年をとると全身にたるみが出てくる。それは目も同じだ。顔や体のたるみは見た目が悪くなるだけだが、眼筋のたるみは見え方も変えてしまうから要注意。たとえば眼瞼下垂だ。まぶたが下がってきて見えにくくなる病気で、いつも眠たそうに見えたり、何とかまぶたを上げて見ようとするために頭痛肩こりの原因になったりする。上まぶたを上げる筋肉の力が弱くなったり、その付着部の腱が滑って緩むことで起こる。

 同じく目の周りのたるみや緩みで生じるのが「サギングアイ症候群」「たるみ目症候群」だ。自由が丘清澤眼科(東京・目黒区)の清澤源弘院長が言う。

「最近話題になっている目の病気で、高齢者に見られる後天的な内斜視の原因のひとつです。眼球の周りには眼筋を包む結合組織の輪があり、それが眼球を取り巻く筋肉を固定しています。その働きにより左右の目を適切な方向に向けられるのです。しかし、加齢でコラーゲンが減少するとその結合組織にたるみが生じて左右の眼球の向きが揃わなくなります。いわゆる内斜視の状態です。結果として、ものがぼやけて見えたり、二重に見えたりするのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々