著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

認知症を根本的に治すクスリは今のところ存在しない

公開日: 更新日:

 認知症の治療には非薬物療法と薬物療法がありますが、いずれも根本的な治癒を目標としているわけではなく、「進行を遅らせる」あるいは「認知症に伴う付随症状を軽減することで患者本人や介護する家族の生活の質(QOL)を高める」ことを目標としています。つまり、今のところ認知症を根本的に治癒することができるクスリは存在しないということです。

 そのため、認知症の治療の基本は非薬物療法になります。非薬物療法の主なものとして認知機能訓練といったリハビリテーションや運動療法、音楽療法などがあります。そして、非薬物療法は患者だけではなく家族などの介護者も対象としているところが重要です。認知症の介護は大変なことも多いため、介護者に対しての心理教育やサポートなども行われます。

 一方、薬物療法についてはアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症において、その進行を遅らせることが期待できるようになりました。次回は認知症の薬物療法について紹介します。

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