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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

石橋貴明さんは激やせ…抗がん剤治療の継続には筋肉量の維持が重要

公開日: 更新日:

 がんで闘病中のタレント石橋貴明さん(63)が激やせされたことが話題を呼んでいます。本人自ら動画でがんを報告した時、食道がんを早期に発見できたということでしたが、その後、咽頭がんも別に発症していたことが分かり、抗がん剤治療を受けてから手術でそれぞれを切除したそうです。

 今回、「女性セブン」などの報道によると、術後に予定されていた2度目の抗がん剤治療は、1度目の副作用がきつかったこともあって、拒否されたとのこと。それとともに掲載されたのが、短パンに半袖のポロシャツ姿で病院から出る激やせ写真でした。

 私も見ましたが、元々ふっくらされていましたから、かなりやせた印象です。腕や脚は細く、マスクの奥に見える顔のラインもシャープになったことが分かります。

 手術後の抗がん剤を継続するには、体重を、特に筋肉をあまり減らさないことが重要です。たとえば、胃がんの術後抗がん剤を6カ月継続した割合を体重減少率に分けて比較した研究があります。体重減少率が15%未満だったグループは66.4%でしたが、15%以上のグループは2カ月で60%を割り込み、6カ月で36.4%でした。その差は歴然です。

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