著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

歩りえこさんは生涯完治せず…大腸がんのつらい術後後遺症を避ける治療プラン

公開日: 更新日:

 タレントの歩りえこさん(44)が大腸がんでの闘病の様子を自身のSNSに投稿し、話題を呼んでいます。手術を受けた病院に3週間に1度通院していて、今回の投稿も通院時の一コマのようです。

 それによると、術後の後遺症として排便障害に苦しまれているようで、整腸剤や便を一時的に止める薬、便秘用の下剤、お尻かぶれのための軟膏などが処方されたといいます。主治医には「(排便障害が)最低でもあと1年は続き、術後のレベル10が3くらいまでは治っても、完治は生涯ない」と言われたそうです。それでも前向きに闘病されているのは何よりだと思います。

 日本では15万人以上が大腸がんと診断され、5万人以上が大腸がんで亡くなります。罹患数はがんの中で最多ですから、大腸がんの術後後遺症問題は人ごとではありません。

 大腸は結腸と直腸に分かれ、術後後遺症が多いのは直腸がんです。日本では、直腸がんが大腸がん全体の4割を占め、欧米より多い傾向です。

 直腸にがんができると、骨盤の方に向かう血管や神経に沿ったリンパ節に転移しやすいため、直腸がんの手術ではそのリンパ節も一緒に切除するのが一般的です。そうすると、その神経にも少なからず影響が及びます。その神経は排便や排尿のほか性機能などをつかさどるため排便や排尿の障害のほか、性機能もダメージを受けやすいのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網