アミロイドβの次はタウタンパク質を除去する薬の開発【アルツハイマー病治療最前線】

公開日: 更新日:

 先週からお届けしているアルツハイマー病治療の最前線。日本認知症学会理事長で東大大学院医学系研究科神経病理学分野の岩坪威教授に話を聞いた。

【8月21日に承認が了承された「レカネマブ」はどんな薬?】

 アルツハイマーの原因物質アミロイドβを除去し病気の進行を抑制する薬。同様の薬にはアデュカヌマブ、ドナネマブなどがあり治験が行われているが、日本で承認されたのはレカネマブが初。早ければ年内にも治療に使われる見通しだ。

「レカネマブの特徴は、より毒性が高いプロトフィブリルという状態のアミロイドβを除去する作用がある点です」

【対象は?】

 作用機序からアミロイドβが蓄積しているアルツハイマー病患者が対象。

「さらにアルツハイマー病でも、MCI(軽度認知障害)か、軽症の認知症症状の患者さん、つまり早期アルツハイマー病に限られます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」