手術できない「ステージ3の肺がん」で東洋医学の専門家が打った手は?

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■自分を実験材料にするいい機会だと考えた

「西洋医学の治療と並行し、私は東洋医学の専門家ですから、がん宣告を受けたその日から、これは自分を実験材料に鍼の効果を試すいい機会だと思い毎日、自分で鍼を打ち始めました。その時に行ったのがバイデジタルOリングテストです」

 40年ほど前にニューヨーク在住の大村恵昭医師が考案、学会発表した、筋の緊張を利用して生体情報を感知する検査手技だ。日本全国に広がっており、治療に活用する医師も少なくない。

「腕を伸ばして指を丸め、指先を動かして筋肉の微妙な動きの違いを見ながら、ツボを探していくんです。これをやると今現在、自分のどこが弱っているかが分かります。そうやって探し当てたツボへ、鍼を打ちました。ちなみにこのツボは人によっても違うし、同じ人でもその日によっても変わります」

 バイデジタルOリングテストによるセルフ鍼は1カ月半に及ぶ入院中も継続した。

「病院のベッドの上で、夜9時の消灯後30分ほどバイデジタルOリングテストをしてツボの場所にマジックのマーカーで印を付ける。全部で10カ所にこそっと鍼を打っていました」

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