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老舗「芳林堂書店」倒産の裏に出版界の壮絶“引き抜き合戦”

 池袋の本屋として有名だった「芳林堂」が先月末、東京地裁に自己破産を申請し倒産した。負債総額は20億7000万円だ。芳林堂は1948年に法人化。99年8月期は売上高70億5000万円を達成したが、15年8月期は35億8700万円とほぼ半減した。

 倒産の引き金を引いたのが書籍取次の「太洋社」だ。芳林堂は太洋社から本と雑誌を仕入れていたが、太洋社は2月上旬に自主廃業を決めた。そこで芳林堂は大手取次への帳合変更を模索したが、引き受け手が見つからなかったといわれる。要するに太洋社の廃業に伴う“連鎖倒産”だ。芳林堂に問い合わせたところ「コメントは差し控えたい」とのこと。出版関係者に裏事情を説明してもらった。

「今回の倒産劇は芳林堂だけの問題ではなく、背景に出版不況による取次の競争激化がある。本が売れないので取次は有望な本屋を取引先にしたい。そのため同業他社が抱えている書店の引き抜きに出ているのです。群馬県の有名チェーン『文真堂』はもともとは太洋社と取引していたが、数年前にトーハンに鞍替えし、今月1日には子会社化されました」

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