旅人の心奪うせとうち 千光寺からの絶景とウサギ700羽の島

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「せとうち」は旅人の心を奪う観光地だ。フェリーに乗って島々を巡るだけでも楽しいのに、本州側の沿岸から眺める景色だって美しい。古い町並み、温暖な気候、波の穏やかな海も魅力的。きっと虜になるに違いない。

 逃走犯の潜伏で有名になった「向島」(広島県尾道市)は、本州側の尾道市街と尾道水道で隔てられたところにある。本州との距離は200~300メートル。5~10分間隔で往復しているフェリーなら数分だ。

「観光パートナー尾道の会」の津山君恵さんによると、「昔は船の往来が少なく、子供は向こう岸まで泳いで競争した」というから、逃走犯も渡れるわけである。面積は22平方キロだから、東京の品川区とほぼ同じ。意外に大きい。

 本州側にあるロープウエーに乗り、頂上の展望台から見渡すと、“箱庭”と呼ばれるコンパクトな尾道市街と向島を一望できる。地元の人たちには見慣れた風景だろうが、旅行者はいくら眺めていても飽きない。少し下った千光寺からの眺めも格別だ。ここにしかない見事な景色である。

 あとは、気の向くまま坂道から路地に迷い込むもよし、市街まで下りてアーケード街を散策するもよし。何日でもとどまって隅から隅まで歩いてみたくなる。林芙美子や志賀直哉など多くの文人に愛されてきたというが、彼らの気持ちが少しだけ分かった気がした。

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