高齢法がアダに? リストラ最大の標的はバブル期入社世代

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 2013年に改正された高年齢者雇用安定法(高齢法)で、“雇用者は、希望すれば65歳まで働ける”ようになった。さらに政府は20年1月の通常国会で、現行の高齢法を改正し、雇用の上限を70歳に引き上げることも検討中。コレが実現すれば、会社は仕事ができる社員だけでなく、バブル入社組の“お荷物社員”までまとめて面倒を見る羽目になってしまう。経営難の企業ばかりか、業績好調の企業まで人員整理に走るのはこんな背景があったのだ。

 業界別に見ると特に電機メーカーはキツイ。NECは01年以降、4回の早期退職制度を実施。富士通は今年3月末までにグループ全体で45歳以上の社員2850人を削減したが、その直前の昨年末に国内のグループ全体で総務や人事、経理など間接部門の約5000人を営業やSEなどの職種に異動させる人事を発表している。

「日進月歩の世界である技術部門は、常に新しい技術を身につける必要がありますが、50歳前後で一から学んだりすることは難しい。実際、富士通の人事異動でも、馴染めずに辞めてしまう人も多かった。企業の思惑通りでもあります。そもそもバブル世代は役職定年も目前で、残り5~10年。この年齢で新しいことを学ぶモチベーションの高い社員は少ない。先ほどライン管理職が5割と言いましたが、この世代は同期が多いので、半数は課長以下です。“役職もなく、やる気もない社員”には、50歳前後で別の道に進んでもらいたいというのが本音でしょう」(溝上憲文氏)

 つまり、5年先、10年先を考えるとバブル入社組は“同期の多さ”がアダになる可能性が大きい。それがこの世代の弱点なのだ。会社を辞めても50歳すぎたオジサンを大歓迎する会社などない。また、しがみついたとしても役職定年以降はガクンと給料が減らされる。“進むも地獄、残るも地獄”の運命だ。

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