猪羽恵一
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猪羽恵一本郷美術骨董館 副代表

本郷美術骨董館・副代表。国内外の美術品・骨董品を取り扱う業界の最大手。全国各地で鑑定会を行っている。専門分野は絵画。

最近オークションで見かけるマンガは美術品になり得るのか

公開日: 更新日:

 最近、美術品オークションでマンガの原画や版画を見かけるようになった。今年5月のシンワアートオークションでは、MANGA特集があり、60点くらいが出品され、最高額は、手塚治虫の水彩画で880万円だった。

 従来このジャンルは、古書業界が担っていた。それが美術品オークションに登場した背景には、購入世代の変化、既存の日本美術の相場下落、国際的な評価の高さなどがあるのだろう。また先の手塚作品880万円という落札額は、ほかの日本の美術品と比べても、かなり高額な部類になる。一方で国際的な相場で見れば、日本でマンガの神様といわれる手塚治虫の原画が、10万ドル以下というのは、高くないという感覚もあるだろう。次世代にはもっと評価されてもおかしくないジャンルだ。

 戦後の美術史を見ても、60年代の具体美術、70年代のモノ派、80~90年代は「?」となり、2000年に入り、J―ポップアートとなる。では80~90年代の「?」を埋めるものはといえば、マンガとアニメではないかと思う。ただ、商品としてマンガを美術品同様に扱うにはさまざまな壁がある。それは次回に書きたい。

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