出井康博
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出井康博ジャーナリスト

いでい・やすひろ 1965年、岡山県生まれ。早大政経学部卒業。英字紙「THE NIKKEI WEEKLY」記者などを経て、フリー。著書に「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」(角川新書)、「ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)など。

<26>帰国した元実習生が送り出し業のスカウトに回る悪循環

公開日: 更新日:

 東京都内のIT企業に勤務するフエさん(29)は先日、ベトナムで実習生の送り出し業を営む知り合いから、こんな誘いを受けた。

「ウチの実習生を(日本で実習生を斡旋する)監理団体に売り込む仕事をしてほしい。副業でやってもらって構わない。年収は500万円を保証する」

 フエさんは日本語が堪能で、営業向きの社交性もある。日本側の実習生需要も依然高く、売り込み先は簡単に見つかるだろう。しかし彼女は、報酬が魅力的な副業の誘いを断った。その理由をこう話す。

「実習生や留学生の日本への送り出しは、ベトナムで最も儲かっているビジネスのひとつです。でも、仕事は汚い。官僚に賄賂を払ったり、監理団体をキックバックや接待でもてなしたりして……。だからベトナム人は大きな借金を背負い、日本へ行くことになる。まさに人身売買です。いくらお金をもらっても、そんな仕事に関わりたくなかった」

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