妻に喜ばれる「夫がやるべき家事」とは? すべて均等にこなすより“水回り”に全集中が吉
俗に家事全般といえば〈炊事〉〈洗濯〉〈掃除〉に〈育児〉。最近はこれに〈介護〉や〈ペットの世話〉も加わり、とにかく忙しい。女性のワンオペではなく、夫婦が分担していくのが当たり前の時代。ところが、妻が夫に望む家事との間にミスマッチがあるという。最小限度の努力で最大限の感謝を引き出すには何をしたらいいのか?
◇ ◇ ◇
せこい考え方だが、どうせ家事をするなら相手から最も喜ばれる作業を選びたい。リンナイが行った「夫婦の家事分担に関する意識調査」(婚姻期間5年以上の男女2350人)からその傾向と対策が見えてきた。
調査によると、1日の家事に費やしている時間は女性が「3~4時間未満」(28%)が最も多く、男性は「1~2時間未満」(48%)。共働きで男性と収入が同じという女性の場合でも、女性の家事時間は「3~4時間未満」が最多で変わりなく(22%=「2~3時間未満」と同率)、一方で男性も「1~2時間未満」と同じだった。
■「買い物」は妻からの感謝が薄い
全てにおいて女性の家事労働が男性を上回っているわけだが、男性も「掃除」や「買い物」をやっている人は半数を超えている。だが、買い物に関しては妻に必ずしも喜ばれているというわけではないようだ。
調査を監修した知的家事プロデューサーの本間朝子氏がこう言う。
「人にもよりますが、パートナーにやってほしいと思う家事内容を聞いたところ、『掃除』と『育児・介護』をやってほしい女性が多いことが分かりました。掃除はリモートワークによって在宅時間が増え、家が汚れやすくなったこともあるでしょうが、食事や洗濯と比較して妻側のこだわりが少なく、やってもらえると素直にうれしいという側面もあります。その半面、『買い物』は半数の男性が行っていますが、妻から夫への期待は低かった。せっかく家事をしたのにミスマッチとなっている可能性があります」
誤解を招くかもしれないが、買い物は労多くしてなんとやら……のようだ。