今夏の勢力図は「関東・関西・九州」>「四国・中国」…常連校の広陵も絶対的エース不在
49代表が出揃った夏の甲子園。
スポーツマスコミの下馬評によれば、センバツを制した横浜(神奈川)と同4強の健大高崎(群馬)を中心にした争いらしい。
「今年は関東、関西、九州勢が強い。特に関東は横浜や健大高崎だけじゃない。関東第一(東東京)は昨夏準優勝したときの主力が新チームに残っているし、市船橋(千葉)は正捕手の花嶋が今年のドラフト候補でチームを牽引する。関西では智弁和歌山が今春のセンバツ準優勝だし、京都国際は昨夏優勝したときの二枚看板のひとり・西村がプロ注目の左腕です。東洋大姫路(兵庫)も昨秋と今春の近畿大会を制して力がある。関東と関西以外だと東北の仙台育英(宮城)や今春8強の聖光学院(福島)、北信越の敦賀気比(福井)は底力のあるチームです」とはスポーツ紙のアマチュア野球担当記者。
そこへいくと「関東や関西勢に比べると、ランクがひとつ落ちるのは中国、四国勢だろう」と関西の強豪校のある監督がこう続ける。
「中でも四国勢はいまひとつです。今春のセンバツで健大高崎に惜敗した明徳義塾(高知)が出てくれば期待できましたけど、高知大会の決勝で高知中央に競り負け。プロも注目する左腕エースの池崎が下半身のケガで思うような投球ができなかったのです。制球が定まらず、球のキレも良くなかったそうですから」