著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

日米の相互関税は“不平等条約”…それでも株価が上がる不思議

公開日: 更新日:

 毎日、異常に暑い。造園業者と話していたら、庭木も枯れる高温状態だという。花壇や果樹園などは朝晩、欠かさず十分に散水しないと草木が弱る。花の開花は少なくなり、果実は成長が悪くなる。コメ、野菜など農作物が心配だと言った。

 そんな酷暑にイライラする有権者の不満は無意識に投票行動に影響しただろうか。「国難」を訴えた石破政権は参院選で非改選議席を含め過半数を割り込んだ。この国政混乱も想定される状況下、東証株価指数(TOPIX)は史上最高値を更新したから驚いた。

 あるアナリストが1989年以降の参院選後のTOPIXのパフォーマンスを分析したところ、与党が過半数割れの場合、株価の低迷が長引き、相場が底打ちするまで35日から75日かかるとした。この間の下落率は平均で8%程度に達したという。

 先行き不透明は国政ばかりではない。トランプ米大統領が「おそらく史上最大の取引だ」と呼んだ日本との関税合意。これによって米国に数十万人の雇用が創出されるほか、日本は一部の農産物の市場開放、5500億ドル(約81兆円)規模の対米投資基金を設立などが盛り込まれた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    日米関税引き下げは「合意文書なし」の口約束…チラつくトランプ大統領の“ちゃぶ台返し”

  2. 2

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 3

    東芝ライフスタイルが白物家電世界2位メーカー中国「美的」傘下で生まれ変わったこと

  4. 4

    トランプ大統領が熱烈支持層と対立のナゼ? エプスタイン事件めぐりMAGA派を「愚かな人々」呼ばわり

  5. 5

    リゾート開発計画に揺れる野沢温泉村の村長に聞いた「ニセコでも白馬でもない独自文化の根付く唯一無二の村をつくる」

  1. 6

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  2. 7

    「エムット」の商標巡り“ニアミス”騒動も…三菱UFJ銀はポイント還元率最大20%ブチ上げ預金獲得強化へ

  3. 8

    新型ダイハツ ムーヴに初試乗! スライドドア化は是か非か? 王者ホンダN-BOXと比べてみた

  4. 9

    ロック板のないパーキングって不正利用されないの? 管理・運営全国5000カ所以上のエコロシティに聞いた

  5. 10

    日銀アンケートで「1年後の物価も上がる」85%の衝撃…識者も「これ以上の節約は無理」と

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」