水面下で続く攻防…「戦後80年」の夏、政争に明け暮れる自民党の大罪

今年は戦後80年、世界がきな臭くなっている中、真摯に歴史に向き合う節目だが、折も折の権力闘争。それも国民から退場宣告を食らった政党の「責任のなすり合い」だから、どうにもならない。石破、ポスト石破らの悪相に国民は白け、メディアの扱いも片隅に。
いったい、いつまで自民党は醜悪な内紛をつづけるつもりなのか。
参院選の投開票日だった7月20日から毎日毎日、もう10日以上も自民党は「石破おろし」の内ゲバをつづけている。
石破首相を吊るしあげた「両院議員懇談会」につづき、8月8日には「両院議員総会」も開くという。
しかも、反石破派は、石破を退陣に追い込むまで、何度でも両院議員総会を開くと息巻いている。一方、責任を取るべき石破も頑として辞任を口にしない。自民党の内紛は、終わりが見えない状況だ。
さすがに、延々とつづく内輪揉めに国民もウンザリしているのではないか。
とくに、裏金集団・安倍派の幹部だった世耕弘成衆院議員までが「石破おろし」に乗り出したことに、心ある国民は嫌悪感を抱き、「おまえが言うな」と呆れ返っているに違いない。世耕こそ「自民党不信」「政治不信」を招いたA級戦犯の一人だからだ。
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