パ・リーグV争いデッドヒートの行方 連覇狙うソフトバンクと目下首位の日本ハム、有利なのは?
一進一退のデッドヒートは最後の最後まで続くか。
ソフトバンクと日本ハムが繰り広げている首位攻防戦。直接対決2戦目となった昨30日は日本ハムがシーソーゲームを制し、5-4で勝利。前日ソフトバンクに明け渡した首位に返り咲き、ゲーム差を1とした。
3位オリックスは2位ソフトバンクに6.5ゲーム差と離されており、パのV争いはこの2球団に絞られつつある。
ともに7月は好調。日本ハムが14勝7敗と貯金を大きくつくれば、ソフトバンクはそれを上回る16勝5敗1分け。連覇を狙うソフトバンクに、昨季2位だったリベンジを果たしたい日本ハム。どちらが有利なのか。
評論家の山崎裕之氏は「順当にいけばソフトバンクでしょう」と、こう続ける。
「スタートダッシュに失敗し、4月が終わった時点でまさかの最下位。最大借金7から首位まで巻き返したということは、地力がある証拠です。中でも1番打者・周東の活躍が大きい。打率.305で、リーグトップの27盗塁。3本塁打と時折、一発も打てる。切り込み隊長として申し分ない成績です。さらに中軸の柳田が長期離脱している中、外野手の柳町が打率.293と台頭。若手、中堅が伸びており、選手層が厚い。7月以降はそれまでの疲労と夏の暑さで、選手もバテてくる頃。層の厚さは大きな武器でしょう」