(4)過剰な紫外線が腸内環境を悪化させる…老化や病気につながる

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 梅雨明けと共に強くなる紫外線。皮膚や目への悪影響はよく知られていますが、実は腸にも影響を与えることが、最近の研究でわかってきました。

 腸と脳、皮膚との相関関係に詳しい吉汲祐加子・国立消化器・内視鏡クリニック院長(日本消化器内視鏡学会指導医)によると、紫外線は適度な量だと腸や免疫にとって有益だが、多すぎると腸内細菌に影響を及ぼし、活性酸素が過剰に産み出され、さまざまな病気の原因になるそうです。

「適度な紫外線は体に必要なビタミンDを作り出し、免疫力を高め善玉腸内細菌を増やしてくれます。ところが過剰になると、皮膚の深いところまで到達し、活性酸素が過剰に作られます。活性酸素は適度なら体に有益ですが、過剰だと細胞や血管を酸化させ傷つけてしまいます。その結果、老化や病気につながるのです」(吉汲院長)

 7、8月は一年のうちでもっとも紫外線量が多い季節。猛暑の炎天下で長時間紫外線を浴びるのは避けたほうがよさそうです。

 また、紫外線は腸内細菌に影響を与え、細菌叢のバランスを変えると吉汲院長は言います。

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