(3)酷暑で大腸が砂漠化…「便秘」が2割も増える

公開日: 更新日:

 猛暑による不調のひとつに便秘があります。

 消化器内科医で便秘に詳しい吉汲祐加子・国立消化器・内視鏡クリニック院長(日本消化器内視鏡学会指導医)は、猛暑には便秘が増加すると言います。

「もともと夏は他の季節と比べ便秘になりやすいのですが、この猛暑で便秘に悩む人がさらに増えています」

 吉汲院長によると、猛暑ではなかった2022年と猛暑だった23年、24年を比べると、猛暑の年には約2割も便秘が増加していることがわかったそうです。

 これは国立消化器・内視鏡クリニックで実施した大腸内視鏡検査の症例をもとに解析したもので、これまでいわれていた「暑いと便秘になりやすい」ことが、データ的にも裏付けられたといえます。

「猛暑がきっかけとなる“猛暑便秘”の原因は複数ありますが、その主なものは水分不足による“大腸の砂漠化”です。猛暑で大量の汗をかくと、体内の水分不足を補うために、大腸に届く水分が減少してしまいます。そのため大腸内の便が硬くなり外に出にくくなって便秘になりやすいのです」(吉汲院長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」