自民・杉田水脈氏「公金チューチュー」発言に批判相次ぐ その一方で擁護する人たちのナゼ
「まず申し上げておきたいのは、在日の方やアイヌの方、そしてLGBTの方に対する差別はあってはならないというのは、従来からも、そして今もそのように考えております」
「それにもかかわらず、私の拙い表現で差別したかのように伝わってしまったことを重く受け止めており、それをおわびするとともに、その表現を取消しをさせていただきました」(昨年12月の参院法務委員会)
月刊誌やブログに投稿した相次ぐ差別発言が問題視され、国会でこう謝罪した後、総務政務官を事実上、更迭された自民党の杉田水脈衆院議員(56)。再びアイヌ文化振興事業などをめぐり、ユーチューブ番組で「公金チューチュー」などと発言して批判の声が出ている。
杉田氏はすでにアイヌ民族や在日コリアンを巡る言動で札幌、大阪両法務局から「人権侵犯」を認定されているが、まったく意に介していないよう。同番組では、総務政務官を辞めたのは、アイヌ関係団体に直接謝罪するのが嫌だったから、といった趣旨の発言をしていたから驚く。
立憲民主党のヒアリングで、杉田氏が示したアイヌ事業に公金不正流用疑惑があるとの見方について、政府は「事業は適正に執行され、不正経理はないと認識している」(内閣官房担当者)と否定。「公金チューチュー」は虚偽と断じられたわけだ。