泉房穂氏が激白!「国民を救い切るには衆参計5回の選挙で勝つこと。そこまでやって日本の夜明けが来る」

公開日: 更新日:

泉房穂(前明石市長)

「歯に衣着せぬ……」と言われているが、本人曰く、言いたいことの半分もしゃべっていないとか。市長時代も暴言と子育て政策で名を上げ全国区の有名人になったが、このところのメディア露出はハンパない。腐敗した政治を容赦なく斬ってくれるので、引っ張りダコだ。世直しのため、自ら永田町に乗り込むのか。国政出馬への期待が高まるこの人にズバリ聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──メディアで引っ張りダコです。街で反応ありますか?

 歩いていると「あっ、泉さん、写真撮ってください」と声を掛けられる。新幹線に乗ってると、握手とハグが多い。何でハグしたいのか、わけ分からんけど。あと面白いのが「泉さん元気わけてください」とか。叩かれても叩かれても起き上がり、不屈というか、そういうキャラなんかな。

 ──最近は「国に物申す」といった発信が多いですね。

 市長をやめて一国民に戻った時に、国のあまりのひどさに愕然とした。先進国の中で30年間、経済成長もせず、給料も上がっていないのは日本くらい。それなのに税金が上がり、保険料が上がり、物価も上がり、使う金がない。結婚すらできない。つまり、国の政治が間違っているからまさに少子化になるし、使う金がないから消費に回らず経済が回らない。日本の政治は、30年間何もしなかった無策ではなく、30年間、国をいじめ続けてきた。間違いを続けてきたという認識。ええ加減にせえよ、と思ってたら、また今度の支援金という名の負担増やろ。何をすんねん。首を締めて締めて締めて苦しいと言っているのに、もっと締めてくる。その手を離せって感じやんか。

 ──裏金問題が火を吹いていますが、岸田政権自民党については?

 岸田総理がひどいのは、言うまでもなしですけど、岸田総理はまさに派閥政治の中で選ばれた人やんか。派閥政治の悪さのポイントは2つあって、お金をくれる一部の人のための政治になっているから、政策がゆがんだ結果、国民が苦しいわけ。もうひとつは、ポストのゆがみ。適材適所ではない者を派閥推薦として大臣に押し込む。その一番の究極は総理大臣。派閥の多数派工作によって総理が選ばれるから適材適所じゃないわけです。国民が選ぶような大統領制や首相公選制だったら岸田総理は選ばれていない。大統領制の欠点もあるけど、やはり国民が直接選ぶとなると、国民に語りかけて国民の支持を得ないことには大統領になれない。日本の総理大臣は国民に語りかける必要ないやん。誰が選ぶかというと、派閥のボス。いまだこんなに支持率が低いのに岸田総理が続けられていること自体が日本の派閥政治の象徴的な欠陥だと思う。他の国だったら政権崩壊してるよ。

■与党とか野党とかには興味がない

 ──一方で、野党も政権交代の受け皿になっていない。野党はどうしたらいいですか。

 私は与党とか野党とかには興味がない。古い政治家は総取っ替え。国民のために働かない政治家は全員替えたらいい。私が証明してきたのは無所属新人が直前の立候補でも選挙に当選できること。昨年の明石市長選では、相手候補の支援を自民、公明、維新が組んだけどダブルスコアで勝った。それを衆院の289の小選挙区で、せーのドーンでやれば勝てる。

 ──ならば、泉新党みたいな話になる?

 それもよく聞かれるんだけど、皆さん質問の前提が政党に毒されてる。政党は関係ない。国民の生活を救わなきゃ。私は「救民内閣」という言葉を使ってるけど、国民を救う政治なんですよ。政権交代は手段に過ぎなくて目的じゃない。国民の笑顔。国民の安心。国民を救うために何がいるかというと政策転換。国民の首を締め続けるような国民負担の政治から国民負担減の政治にする。例えば食料品などの生活必需品から税金を取る必要はないんじゃないか。イギリスのように消費税20%の国でも食べ物はゼロだし、アイルランドなんて24%の消費税だけど食料品ゼロなんですよ。国民を救うための政策転換。そのためには総理を取らなきゃいけない。

 ──どう取るんですか。

 ゲームと一緒やん。衆議院(定数465)の多数を取ればいい。オセロで言うと、版面にある465のコマのうちの233を占めた瞬間に総理を取れるねん。233の取り方は、相手が黒とすると、こっちは必ずしも白でなくてもいい。黒以外で、赤、青、黄色、ピンク、茶色でもええねん。カラフル連合で233以上を取って、一人の総理大臣の名前を書けば総理を取れる。それは別に政党があろうがなかろうが変わらへんねん。1つの政党だけで233を超える必要はない。1993年の細川政権は8党派連立での政権交代だった。何でもいいわけですよ。「国民の味方チーム」を289の小選挙区で擁立すれば、一瞬で勝てると思う。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード