絶望感しかない大阪万博の「無料招待」プラン…小学生の遠足には“危険な問題”が山積み

公開日: 更新日:

 駐車場から1キロも歩かされ、興味のないパビリオンを見させられ、挙げ句にランチの場所も確保できない──なんてことになりかねない。子どもには試練の連続だ。吉村府知事は無料招待を発表した際、「肌で触れてもらい、将来の夢や希望、目標につながればいい」と強調していたが、むしろ絶望感が漂う。

 日刊ゲンダイも同じ資料を入手。今年2月の学校向け説明会で使用されたものだ。府教委事務局にあたる教育庁に「万博遠足」の課題認識を問うと、「子どもたちは喜ぶ話かなと思うので不安払拭に努めていきます」(教育総務企画課)と至って前向き。解決策については、こう答えた。

「どのパビリオンを見学するかは、最終的に万博協会から学校側に(見学場所を)割り当てられるのではないかと考えています。屋根がある昼食スペースの確保や医療ケアが必要な子どもへの対応など、ご指摘の課題意識は共有しています。ただ、まだ万博の全体像が見通せず、具体的な検討はこれからです」(同)

 準備の遅れが至る所に弊害をまき散らしているわけだ。先月末には会場工事中にメタンガスとみられる可燃性ガスに火花が引火する爆発事故が発生。こんな危険な場所に子どもを安心して連れていけるのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明