難関試験を突破したはずが…新入社員と企業側の「ミスマッチ」はなぜ生じるのか

公開日: 更新日:

<「入社前と話が違う」 退職代行サービスに新入社員から依頼相次ぐ>

 14日付の毎日新聞は、新年度が始まって10日余りにもかかわらず、新入社員本人に代わって企業側と退職について交渉する「退職代行」サービスの依頼が相次いでいるという状況を報じていた。

 記事では「入社前と話が違うのですが……」と切り出す新入社員が多いと書いていたが、なぜ、こうしたミスマッチが生まれるのか。

 バブル期入社の“働かないおじさん”世代には理解できないだろうが、今の新卒採用の試験はとにかく複雑でハードルが高い。大卒の場合、早い会社では3年夏から「説明会」という名のエントリーが始まり、学生は就職を希望する企業に志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れた事)などを書いたエントリーシート(ES)を提出。それが通ると「替え玉受験」で問題となったウェブテストなどを受けるのだが、このテストは単なる性格テストだけではない。

 中学や高校受験レベルの数学や空間図形、文章題、知能テストなどが短時間のうちに次々と出題され、正答率だけでなく、解く時間なども重視されるという。そして、それが通るとようやく、グループ面接(いわゆるグルディス)に進むのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」