社員の半分が「外国人」という会社の働きやすさ 日本人だけの会社は取り残される?

公開日: 更新日:

 今後、企業が生き残ろうとすれば外国人の力は必須。厚労省「外国人雇用状況」によると、国内で働く外国人は182万人超。かつては人手不足の調整弁とされた時期もあったが、今ではレベルの高い人材確保のために採用するケースが多い。社員はどういう働き方をしているのか? 社員の半分が外国人という「ソフツー」(東京都中央区)を取材してみた。

 ◇  ◇  ◇

「お電話ありがとうございます。株式会社ソフツーです。私は電話対応を行うミライAIです。つなぎたい担当者をおっしゃってください」

「澤井さん、いや、間違えました。湯澤さんをお願いします」

「かしこまりました。恐れ入りますが、御社名と名前をお教えください」

日刊ゲンダイの加藤と申します」

 電話対応システムを提供する「ソフツー」が、最近導入した企業向けAI自動応答・取り次ぎサービスだ。従来の電話対応といえば、「商品のお問い合わせは1を。企業については2を~」といった具合に杓子定規な録音音声が流れるばかりだったが、グーグルの音声技術をベースに開発された「ミライAI」は、人間と同じような会話のやりとりができる。

「チャットGPTと連動する形で、日本語以外の多言語にも対応できるようにも進めています」

 こう話すのは研究開発部の湯澤めぐみさん。

「ミライAI」のすごいところは、記者のように呼び出す相手の名前を間違った場合でも、社員名簿から似た名前を抽出し、「湯澤ですか?」と聞き返してくれることだ。

 敬語の使い方も含め、正直、「人間より機械(AI)の方がすぐれているのでは?」と思ってしまったりする。

 このシステムは最短1日で設置でき、機械なので休日も必要なく、24時間365日の対応が可能。スタンダードプランは初期費用800円、月額費用500円とローコストだ。こうしたAI自動応答のオフィス電話は、リモートワークの職場やホテルでの需要が高まっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エキスポ駅伝2チーム辞退に《やっぱりな》の声…実業団に3月の戦いは厳しいか

  2. 2

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  3. 3

    TBS日曜劇場「御上先生」は“意識高めの金八先生”か? 教養レベル問われて疲れた視聴者の離脱も

  4. 4

    膨張するカウンターに萎縮し大好きな選挙が苦行に…渋谷のマイク納めは中止

  5. 5

    【佐賀県唐津市(2)】唐津湾の絶景と日本三代松原「虹の松原」を望む天然温泉とインフィニティプール

  1. 6

    芦田愛菜が"CM起用社数"対決で橋本環奈に圧勝の流れ ノースキャンダル&インテリイメージの強さ

  2. 7

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  3. 8

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  4. 9

    ドジャース山本由伸は「こんな人」…オリ宮城大弥、岸田監督が語った意外な一面

  5. 10

    「10万円商品券」配布問題で大炎上! 石破首相の窮地に勢いづく高市早苗“一派”の鼻息