著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまが目指すべきは英国のウィリアム皇太子 名門大進学より国を紡ぐ役割を果たす道を選択

公開日: 更新日:

悠仁さまは偏差値の高いところばかり目指すのではなく、英国のウィリアム皇太子のような柔軟な考えを持ってほしいのだが」と話すのは宮内庁OB。筑波大付属高校3年の悠仁さまの大学選びが大詰めを迎えている。東大と筑波大が本命対抗と見られるが、秋篠宮家にとって手本となるのが悠仁さまの2回り上のウィリアム皇太子のケース。不測の事態が生じない限り、どちらも次の国王、天皇に就く立場である。

 英歴代王子が進学する大学はイングランドにあるオックスフォードかケンブリッジが定番。チャールズ国王はケンブリッジ大の出身だ。両校とも世界大学ランキングで常に上位にくる名門だが、ウィリアム皇太子(当時王子)はどちらにも入らなかった。選んだのはスコットランドのセントアンドリュース大。国王になる人物が同地の大学を卒業したのは史上初である。

「ウィリアム王子がこの地域を気に入っていたこともあるが、何よりその立場を自覚していた。独立志向の強いスコットランドでは英王室の人気が低く、連合王国の絆を紡ぐ役割を果たそうとした」と英字紙のベテラン記者は解説する。この決断が英王室の人気回復につながったのは事実。キャサリン妃と出会ったのも同キャンパスだった。さまざまな障壁を乗り越え結ばれた2人のエピソードは英国民を熱狂させるには十分だった。

「同じことを悠仁さまに求めるのは無理としても東大に入って国民の賛同をどれだけ得られるのか。これは宮内庁にも責任がある。秋篠宮さまや紀子さまとの意思疎通が乏しく、将来の天皇を盛り上げる工夫がない」と前出の同庁OBは嘆く。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」