太平洋が揺れたら日本で2週間後に地震が来る?SNSで話題になった「バヌアツの法則」の真相
■SNSで話題になった「バヌアツの法則」
また、海外で大きな地震が起こるとその影響が日本に及ぶことがあると言われる。特に大きな話題となったのが「バヌアツの法則」で、南太平洋に浮かぶ島国バヌアツでマグニチュード6以上の地震が起こると日本でも 2週間以内に同等以上の地震が発生するというのだ。山内さんは分析する。
「日本で起きるマグニチュード6.5以上の地震の発生確率は1日当たり0.95%なんですよ。これに対してバヌアツ地震が起きて2週間以内に同じような地震が起きる確率が2.4%で倍になっているんです。ところが東日本大震災以前のデータも入れてしまうと1.0%で全く変わりません。たまたまその期間だけを対象にしているからそう見えているのか、それとも東日本大震災で何かが変わったのか、私は前者の可能性のほうが高いのかなと思っています」
近い将来必ずどこかで巨大地震がやって来る。最後に山内さんがアドバイスしてくれた。
「デマや噂に踊らされて過剰に反応するのはよくないと思いますが、日頃から地震について関心を持ち、いざという時の備えをしておくことは大切でしょうね。それがあるのとないのとが生死を分けることにもなり兼ねませんから」